日本の音楽配信でファミリープランを比べる際は、月額だけを横に並べても契約の差を捉えきれない。使える人数、招待できる相手、支払う人、グループを抜けた後の制限まで確かめて初めて、同じ条件の比較になる。

2026年8月29日時点で、LINE MUSICは最大6人の料金と参加手順を日本語の公式ページで公開している。KKBOXは日本版App Storeに家族向けと読める2商品が出るものの、商品一覧から判別できる範囲が限られ、LINE MUSICと同じ精度の比較表には置けない。

スマートフォンに個人用のサービス画面が表示されている様子(イメージ)

比較の結論──確定できる数字と確認が残る表示

LINE MUSICの日本向け料金ページは、ファミリープランを最大6人、月額1,680円、年額16,800円と表示している。6人で全枠を使う場合、月額プランは1人当たり280円、年額プランは1人当たり月約233円の計算となる。

サービス公開資料で確認できる人数表示価格比較上の留意点
LINE MUSIC代表者を含む最大6人月額1,680円/年額16,800円料金、人数、招待、退出の公式案内がある
KKBOX「ファミリープラン - 3人」は3人。「Family Plan – Standard」は人数表示なし日本版App Storeで1,300円/1,500円商品一覧だけでは請求期間、日本での購入可否、招待資格を確定できない

KKBOXの1,300円と1,500円は、Appleの商品一覧に出る数字を転記したものだ。月額料金とみなしたり、1,500円の商品を6人用と推定したりせず、比較不能な欄は空白として扱う必要がある。

LINE MUSICの人数──代表者1人と招待メンバー5人

LINE MUSICヘルプセンターは、代表者1人がチケットを購入し、LINEを使うメンバーを5人まで招待する最大6人のプランと説明する。料金は代表者だけに請求され、メンバー間で再生履歴などの個人的な情報は共有されない。各参加者は自分のLINE MUSICアカウントで入り、1アカウントが同時に所属できるファミリーは一つである。

LINE MUSICの日本向け利用ガイドは、家族に限らず友人同士でも登録でき、6人なら1人当たり280円から使えると案内している。同ページに同居や住所入力の条件は記載されていない。Spotifyなど別サービスの同居条件をLINE MUSICへ当てはめる根拠にはならず、反対に「友人可」を他社へ広げることもできない。

家庭のテーブルに置かれたスマートスピーカー(イメージ)

LINE MUSICの招待と退出──代表者は途中変更できず

代表者はアプリの「マイチケット」からメンバーを選び、LINE経由で招待する。招待中の枠も5人の上限に含まれ、別の人へ送り直す場合は既存メンバーを外すか招待を取り消す。代表者はプランの利用中にファミリーを退会できず、途中で別の代表者へ役割を渡す手順も用意されていない。

参加者は自分で退会できるが、現行ヘルプは別のファミリーへ入るまで3カ月以上空けるよう求めている。同じページには、退会直後でも自分が代表者になるのは可能との記載がある。

LINE MUSICが2026年9月8日に施行すると発表した改定規約案は、ファミリーを代表者1人と招待された5人までの計6人と定義し、退会またはファミリーから外れた時から3カ月間は「新たなファミリーチケット」の利用を制限すると定める。現行ヘルプの「すぐに代表者になれる」と同じ範囲を指すかは公開資料だけでは判然としない。退会する人は、操作前にアプリ内の表示と適用日を確認する必要がある。

KKBOXの表示──商品名から契約条件を補わない

KKBOXの日本版App Store商品ページは、アプリ内課金として「ファミリープラン - 3人」1,300円と「Family Plan – Standard」1,500円を表示する。同じ一覧には日本以外の地域名を冠した30日間プランも並ぶ

この表示から確認できるのは商品名と価格までだ。「Family Plan – Standard」の人数、二つの家族向け商品の請求期間、日本のApple IDで購入できる条件、管理者とメンバーの関係、同居や住所確認の有無は一覧に書かれていない。日本向けの公開ヘルプで一連の条件を補える資料も、本稿の執筆時点で確認できていない。

スマートフォンの決済画面を確認する手元(イメージ)

申込前の確認──価格より先に六項目

1 対象アカウント。 日本で使うアカウントにログインし、アプリ内の購入画面に希望商品が実際に出るかを確かめる。ストアの商品一覧は、契約直前の画面の代わりにはならない。

2 人数と役割。 支払う代表者を含む上限か、招待できるメンバー数かを分ける。LINE MUSICは代表者1人とメンバー5人である。KKBOXは商品ごとの上限を購入画面やサポートで確認する。

3 参加資格。 家族関係、同居、住所、国・地域、年齢の条件をサービスごとに読む。LINE MUSICは日本向け公式ガイドで友人同士を対象に含めるが、KKBOXの日本向け条件は公開資料から確定しない。

4 現在の契約。 個人プランや年額プランの残存期間、購入した決済経路、自動更新の停止日を確認する。LINE MUSICは別のチケットを利用中だとファミリープランを購入できず、利用終了後に切り替える仕組みである。

5 退出後の扱い。 代表者を変更できるか、参加者が自分で抜けられるか、別グループへ移るまでの待機期間があるかを確認する。LINE MUSICでは代表者の途中変更がなく、別ファミリーへの参加には3カ月の制限がある。

6 最終表示。 税込み価格、請求期間、無料期間の終了日、次回更新日を購入直前に保存する。料金を人数で割るのは、全員の参加が完了し、実際の請求額が確定してからである。

よくある質問

LINE MUSICのファミリープランは最大何人か
料金を支払う代表者1人と、招待されるメンバー5人の計6人である。月額は1,680円、年額は16,800円と公式料金ページに表示されている。

LINE MUSICは同じ住所に住む必要があるか
日本向け公式ガイドは家族と友人の双方を対象に挙げ、同居や住所入力を条件として記載していない。別サービスの住所条件をLINE MUSICへ流用せず、申込時の最新表示を確認する。

KKBOXは3人と6人のどちらを選べるか
日本版App Storeで人数を確認できるのは「ファミリープラン - 3人」である。「Family Plan – Standard」には人数が表示されず、6人用だとの推定はできない。アプリ内の購入画面かKKBOXサポートで対象人数を確かめる必要がある。

表示価格を人数で割れば比較できるか
LINE MUSICは人数、月額、年額がそろうため計算できる。KKBOXはApp Storeの商品一覧だけでは請求期間と一部商品の人数が確定せず、同じ前提での1人当たり料金は算出できない。