Googleファミリーグループは、YouTube Premium、Google One、Google Playファミリーライブラリなどで共通して使うメンバー名簿だ。グループへ参加しただけで各サービスが自動契約されるわけではなく、共有する内容と利用資格は個別に決まる。

上限は管理者1人とメンバー最大5人の合計6人である。設定前には、全員のアカウント種類と国、過去12か月のグループ変更歴を確認し、YouTubeを使う場合は同じ住所に住む条件を別に照合する必要がある。

居間のソファに座り、テレビを見る家族(イメージ)

基本構造──管理者1人とメンバー最大5人

Googleの日本語ヘルプは、ファミリーグループを最大6人で構成し、作成した人が管理者になってメンバーの追加・削除、グループの削除、ファミリー向けサービスと支払い方法の管理を担うと説明している。管理者以外の成人を「保護者」に指定できるが、保護者とグループ管理者の権限は同じではない。

グループへ入ると、参加者どうしで氏名、プロフィール写真、メールアドレスが見える。Google Oneを共有する場合は各メンバーが使った共有保存容量も表示されるが、ファイルの内容まで自動公開される仕組みではない。招待前に、共有する基本情報と各サービスの権利を分けて伝える必要がある。

Googleファミリーグループを管理者1人とメンバー最大5人で構成し、三つのサービスへ接続する図

作成と参加──アカウント、国、変更歴を確認

作成は管理者になる個人のGoogleアカウントでGoogleの「ファミリー」ページを開き、「ファミリーグループを作成する」から進める。職場や学校など組織が管理するGoogleアカウントは、作成にも参加にも使えない。招待はメールアドレスまたは電話番号へ送り、受け取った人が自分のアカウントで承諾する。

Google Playの参加・退会案内は、グループを管理者1人とメンバー最大5人に限り、まだ承諾されていない招待も6人の枠に数える。参加者には管理者と同じ国での居住、別のファミリーグループへ所属していないこと、過去12か月にグループを変更していないことを求めている。招待が通らない時は、空き枠だけを見ず、保留中の招待、アカウントの種類、国設定、直近の変更時期を順に確認する。

13歳未満または居住国で定める年齢未満の子どもには、管理者が作る管理対象のGoogleアカウントが要る。管理機能を使うアカウントは、一般の成人メンバーと退会・削除の条件が異なるため、グループ変更の直前に一括処理しない。

大人が付き添い、子どもがスマートフォンを操作する様子(イメージ)

三つのサービス──共通名簿の上に別の条件

ファミリーグループはメンバーをまとめる土台であり、サービス契約そのものではない。Google Oneの共有をオンにしてもYouTube Premiumは契約されず、Google Playファミリーライブラリを設定しても購入項目の全てが共有されるわけではない。

YouTube Premium。 ファミリーグループの管理者だけがファミリープランを購入し、同じ住所に住むメンバー最大5人と共有する。国が同じという条件だけでは足りず、別居する親族は同住所の要件を満たさない。

Google One。 対象プランの保存容量をメンバー最大5人と共有する。Google Oneプランの管理者は、ファミリーグループの管理者と別の成人でもよい。各人のファイルは各自のアカウントに残り、アクセス権を渡さない限りほかのメンバーは開けない。

Google Playファミリーライブラリ。 対象となるアプリ、ゲーム、映画、テレビ番組、電子書籍、オーディオブックをメンバー最大5人と共有する。共有の可否は各コンテンツの詳細ページにあるファミリーライブラリの表示で判断する。

居間のテーブルに置かれたスマートスピーカーと、奥のソファに座る人(イメージ)

YouTube──同じ住所と30日ごとの確認

YouTubeの公式ページは、管理者と同じ住所に住む最大5人をファミリープランの対象とし、この居住要件を30日ごとの電子チェックインで確認する。購入できるのはグループ管理者だけで、グループ変更は12か月に1回に限る。血縁関係、共同での支払い、同じ国での利用は、同じ住所に住む条件の代わりにならない。

本稿が確認した日本語の公式ページには、電子チェックインで使うデータ、判定の重み、同じ住所とみなす範囲の記載がない。日本の利用者を対象とした確認件数や特典停止件数を示す公表資料も、本稿の執筆時点で確認できていない。実際に同居しているのに資格に関する通知が出た場合は、アプリとメールに表示された案内を基準にする。

管理者が有料メンバーシップを解約すると、現在の請求期間が終わるまでは特典が続き、その後は全メンバーが利用できなくなる。特定の1人を削除した場合は、その人が共有特典を失う一方、Googleアカウント自体は残る。

手に持ったスマートフォンへ地図と現在地の印が表示されている(イメージ)

Google One──容量は共有、ファイルは各自で管理

Google Oneの公式ページは、対象プランの管理者が保存容量を最大5人と共有し、各メンバーは自分の個人用容量を先に使った後で共有容量を使うと説明する。共有容量の使用量はメンバーから見えるが、本人がアクセス権を与えないファイル、写真、動画は共有されない

ファミリーグループ内の成人はGoogle Oneを契約して共有を始められ、グループ管理者とGoogle Oneプラン管理者は別人でもよい。グループ全体の管理権を移さずに、保存容量の契約担当だけを変えたい場合は、この役割の違いを使う。

Google One Liteの30GBプランはファミリー共有(Family Sharing)の対象外である。共有を止めた後、メンバーの既存ファイルは保持されるが、個人の保存容量を使い切っていれば新しいファイルを保存できなくなる。解約や退会の前には、各人の使用量と個人契約の有無を確認する必要がある。

スマートフォンの画面に白い錠前が表示されている(イメージ)

Google Play──購入項目ごとに共有可否を確認

Google Playの公式ページは、ファミリーライブラリで購入済みのアプリ、ゲーム、映画、テレビ番組、電子書籍、オーディオブックを最大5人と共有できる一方、国によってコンテンツの種類ごとに共有が制限される場合があると説明している。対象項目は購入時に自動追加する設定と、購入後に個別追加する設定を選べる。

共有対象かどうかは、Google Playの商品詳細ページにあるファミリーライブラリの表示で確かめる。グループへ入っている事実だけを根拠に、すべてのアプリや映像、書籍を使えると判断しない。映画・テレビ番組とアプリ・ゲーム・書籍では、購入方法や追加条件も同一ではない。

メンバーが退会すると、その人がファミリーライブラリへ追加した購入項目は外れ、ほかのメンバーも利用できなくなる。購入者本人のGoogleアカウントから購入済み項目が消えるわけではなく、止まるのはグループ内での共有である。

高齢者が指でスマートフォンの画面を操作する様子(イメージ)

管理者の変更──直接移管ではなく削除の影響を先に確認

本稿が確認したGoogleの公開手順は、既存のグループ管理者を別の成人へ直接変更する操作を示していない。確認できる管理操作は、メンバーの追加・削除とグループ自体の削除である。Google Oneの契約担当を変えるだけなら、別の成人をGoogle Oneプラン管理者とする方法があり、グループを作り直す必要はない。

Googleの管理ページは、ファミリーグループの削除後は復元できず、YouTubeやGoogle Oneのファミリープラン、Google Playファミリーライブラリ、共有保存容量に影響すると明記する。管理対象の子どもがいる場合は、削除前に管理の移行、対象アカウントの削除、または年齢に応じた管理機能の停止が要る

管理者を別人にするためにグループを削除し、新しいグループを作る場合、12か月の変更制限も関係する。削除前には、YouTubeの契約者、Google Oneの容量提供者、Google Playで家族が使っている購入項目、管理対象アカウントの四点を記録する。グループの作り直しを、失敗時にすぐ戻せる設定変更として扱わない。

ノートパソコンの前でスマートフォンのアカウント情報を確認する手元(イメージ)

退会と削除──残るアカウント、止まる共有

一般メンバーはファミリーグループを退会でき、管理者はメンバーを削除できる。グループ管理者と管理対象メンバーは一般メンバーと同じ手順では退会できない。別のグループへ移る予定がある人は、最後にグループを変更した時期を先に確認する。

YouTube。 退会または削除されたメンバーはファミリープランの特典を失うが、Googleアカウントは維持される。管理者が有料メンバーシップを解約した場合は、請求期間の終了後に全員の特典が止まる。

Google One。 共有保存容量と対象特典を使えなくなる。既存ファイルは保持されるが、個人容量を超過していれば新規保存が止まる。退会する人がGoogle Oneプラン管理者なら、ほかのメンバーもその人が提供していた共有容量を失う。

Google Play。 ほかのメンバーが追加したファミリーライブラリの項目を使えなくなり、退会者が追加した項目も共有対象から外れる。自分のアカウントで購入した項目とGoogleアカウント自体は残るが、ファミリー用お支払い方法は使えなくなる。

ファミリーグループ退会後にYouTube、Google One、Google Playで止まる共有と残る個人アカウントを示す図

作成・変更前に確認する七項目

1 管理者。 グループ全体を管理する人と、Google Oneを契約する人を分けて記録する。

2 人数。 管理者を含めて6人以内か、承諾待ちの招待が枠を使っていないかを確かめる。

3 アカウント。 個人のGoogleアカウントか、管理対象の子どもがいるかを確認する。

4 国。 全メンバーのGoogle Playの国設定と実際の居住国が管理者と一致しているかを照合する。

5 住所。 YouTubeのファミリープランを使う全員が管理者と同じ住所に住んでいるかを確認する。

6 変更日。 過去12か月の退会、参加、作成、削除の履歴を各人で確認する。

7 終了時の影響。 YouTubeの特典、Google Oneの使用量、Google Playの共有項目を退会・削除前に記録する。

よくある質問

Googleファミリーグループは最大何人か
管理者1人とメンバー最大5人の合計6人だ。承諾待ちの招待も人数枠に含まれる。

既存のファミリーグループ管理者を別の成人へ直接変更できるか
本稿が確認したGoogleの公開手順には、直接変更する操作が示されていない。Google Oneの契約担当だけなら別の成人へ分けられるが、グループ全体を作り直す場合は削除の不可逆性と12か月の制限を先に確認する。

同じ国ならYouTubeのファミリープランを共有できるか
同じ国だけでは条件を満たさない。YouTubeは管理者と同じ住所での居住を求め、30日ごとの電子チェックインで確認する。

退会するとGoogle Oneのファイルも消えるか
退会しただけで既存ファイルが削除されるわけではない。ただし共有保存容量を失い、個人容量を使い切っていれば新しいファイルを保存できなくなる。