Spotify Premium Familyは、主契約者を含む同居家族の最大6人が、それぞれのアカウントでPremiumを使うプランだ。血縁関係があっても別の住所で暮らす人は同居条件を満たさず、同じログイン情報を共有する仕組みでもない。

住所を確認できないとの再認証メールが届いた場合、対象メンバーは7日以内に住所を入力する。認証できないまま期限を過ぎるとFreeへ移り、失敗日から12カ月は別のFamilyまたはDuoに参加できないため、通知の対象アカウント、実際の居住住所、入力期限を分けて確かめる必要がある。

音楽配信アプリが表示されたスマートフォンとイヤホン(イメージ)

利用条件──家族の呼び名より同じ住所

Spotifyの日本語規約は、主契約者と5人以内のサブアカウントにPremiumへのアクセスを提供し、すべてのアカウント保有者が同じ住所に住むことを利用条件としている。Familyの「最大6人」は利用枠の上限であり、別居する親子、きょうだい、パートナーまで無条件に入れる人数ではない。

SpotifyのFamilyプラン案内では、主契約者が登録と支払い、メンバーの追加・削除を担い、各メンバーは個別のアカウントでログインする。参加者は自分のアカウントで招待を受け、主契約者と同じ住所を入力する。別のログイン方法で作った複数のアカウントがある場合は、招待を承認する前に対象アカウントを確かめる必要がある。

住所入力──決済手段の発行国と実際の居住地を照合

Spotifyの住所認証ページは、支払い方法が発行された国と同じ国内の住所を選び、自動入力されなければ住所を省略せず手入力して「探す」を選ぶよう案内する。見つからない場合は建物名、通り、近くの公共スペースなどを選べるが、他人の住所は使わないよう求めている

住所の提供を求められる場面は、メンバーがプランへ参加する時、主契約者が住所を変えた時、Spotifyがメンバーの住所を確認できない時の三つだ。主契約者はPremium Familyページで登録住所を確認、変更できる。メンバー側は招待を受けたアカウントへ入り、同じ住所を入力する。

地図が表示されたスマートフォンを手に持つ人物(イメージ)

再認証──メール受信から7日が期限

最初の入力で住所を確認できないメンバーには、Spotifyから再認証メールが届く。入力期限はメール受信から7日以内だ。期限内に認証が通ればPremium Familyを継続する。認証に失敗するか入力しないまま期限を過ぎれば、そのメンバーはプランへアクセスできなくなり、アカウントはSpotifyの無料サービスへ切り替わる。

失敗後も、同じFamilyまたはDuoへ再び参加する余地は残る。一方、認証に失敗した日から12カ月間は、別のFamilyまたはDuoへ参加できない。起算日は最初の通知日ではなく認証失敗日であり、現在の状態はメールとアカウント画面で確認する必要がある。

通知を受けた時の確認順序

1 対象アカウント。 招待されたSpotifyアカウントでログインしているかを確かめる。メール、電話番号、Apple、Googleなど複数のログイン方法を使ったことがある場合、別アカウントを開いていないかを先に確認する。

2 実際の住所。 自分が現在住む住所と主契約者の登録住所が同じかを照合する。同居しているのに検索候補が出ない場合は、住所全体、建物名、通り、近くの公共スペースの順に公式画面の候補を確かめる。別居中なら、主契約者の住所を形式的に入力して条件を回避する方法は選べない。

3 期限と結果。 再認証メールの受信日から7日を数え、認証後はアカウント画面でプラン名を確かめる。失敗表示が出た場合は、その日が別のFamilyまたはDuoへ参加できない12カ月制限の起点になる。

アカウント設定が表示されたスマートフォン(イメージ)

固定周期は確認できず 判定方法にも情報の空白

本稿で確認した日本語の規約とヘルプページには、30日ごと、半年ごとといった再確認の固定間隔は記されていない。公開されているのは、参加、主契約者による住所変更、Spotify側で住所を確認できない場合というきっかけだ。過去の通知間隔から次回の日付を予測する根拠はない。

Spotifyは、利用者の位置情報を継続的に追跡するのではなく、認証のために住所を確認すると説明している。ただし、住所を確認できないと判定する完全な仕組みは示していない。IPアドレス、端末情報、GPSを判定に使うかどうかは、この説明だけでは判断できない。

日本で再認証の対象になったアカウント数、認証失敗の割合、問い合わせ後に復帰した件数を示すSpotifyの公表資料は、本稿の執筆時点で確認できていない。公開ページにも一律の審査書類や復帰保証は記されておらず、個別の通知とアカウント状態が判断の基準になる。

日本の4プラン──同居人数と資格で分かれる

本稿の確認時点で、日本向け公式ページの通常月額はPremium Standardが1,080円、Studentが580円、Duoが1,480円、Familyが1,880円で、StandardとStudentは1アカウント、Duoは2アカウント、Familyは最大6アカウントまたはKidsアカウントを対象としていた。無料体験や期間限定の割引は対象者と終了日が別に定められるため、通常料金と分けて見る必要がある。

1人で使うならStandardが基準になる。2人が同居している場合は、Premium Duoが主契約者と同居する2人に個別アカウントを提供し、参加時には同じ住所の入力を求める。メンバーによるプラン変更は12カ月ごとに1回とされている。Duoも住所条件があるため、別居する2人向けの代替にはならない。

Premium Studentは対象となる大学生がSheerIDのフォーム、大学のポータルまたは在籍証明で資格を確認し、12カ月ごとに更新と再認証を行うプランで、割引の利用期間は最大4年とされている。学校名が認証フォームにない場合は、その時点で割引対象にならない。Familyの住所条件を満たさない学生でも、在学資格があればStudentを選択肢にできる。

机上のノートパソコンとヘッドホン(イメージ)

Familyから別プランへ移る場合

Spotifyの変更手順では、FamilyまたはDuoのメンバーは利用中のプランを解約し、アカウントがFreeへ切り替わってから希望するPremiumへ登録する。どのプランへ変更してもプレイリスト、保存した音楽、設定は保持される

FamilyまたはDuoの主契約者が人数の少ないプランへ変える時は、Premiumに残すメンバーを選ぶ。選ばれなかったメンバーは次の請求日にFreeへ移る。Google Play請求を使う場合はSpotifyアプリで変更し、携帯電話会社やインターネット事業者などのパートナー経由で契約している場合は、元の事業者で解約し、Premium期間の終了を待つ。

住所が異なるメンバーの正規の選択肢は、Freeを使う、Standardへ移る、学生資格があればStudentを選ぶ、のいずれかになる。同居する2人ならDuo、同居する家族が3人以上ならFamilyを比較できるが、料金差が住所条件を消すわけではない。

ノートパソコンの前に置かれたクレジットカード(イメージ)

よくある質問

Spotify Premium Familyは主契約者との同居が必要か
必要だ。主契約者を含む最大6人の全員が同じ住所に住むことが利用条件で、親族でも別居していれば条件を満たさない。

住所は何日ごとに確認されるのか
本稿で確認した公式ページには固定周期の記載がない。住所の提供を求められる場面は、メンバーの参加時、主契約者の住所変更時、Spotifyがメンバーの住所を確認できない時である。

再認証メールにはいつまでに対応するのか
メール受信から7日以内に住所を入力する。期限は最初にFamilyへ参加した日ではなく、再認証メールを受け取った日を基準にする。

住所認証に失敗するとアカウントは削除されるのか
アカウント自体が削除されるとの説明ではなく、Familyへのアクセスを失ってFreeへ切り替わる。プレイリスト、保存した音楽、設定はアカウントに残る。

失敗後すぐ別のFamilyへ参加できるのか
同じFamilyまたはDuoへ戻る余地はあるが、認証失敗日から12カ月は別のFamilyまたはDuoへ参加できない。現在の制限はアカウント画面で確かめる必要がある。