YouTube Premiumを同居する2人で分けて使いたいとき、公式にはペアプランという選択肢がある。ただし、契約できる国は限られ、日本で表示されるプランとは限らない。
確認すべき点は、共有相手が同じ世帯に住んでいるか、通常のGoogleアカウントを使っているか、別のファミリーグループに参加していないかである。日本では提供地域とペアプランの対象国を分けて確認する必要がある。
ペアプランの仕組み──共有するのは特典、アカウントは別
Googleの公式ヘルプは、YouTubeのペアプランを同世帯のもう1人と共有する契約と説明し、管理者が支払いとメンバーの招待・削除を担う仕組みを示している。共有されるのはYouTube PremiumまたはYouTube Music Premiumの特典で、2人はそれぞれ自分のGoogleアカウントを使う。
ペアプランは管理者1人と共有メンバー1人の構成である。ファミリープランの最大6人という枠を2人に縮めた契約と考えられるが、同居の要件が軽くなるわけではない。視聴履歴や登録チャンネルを相手のアカウントへ移す仕組みでもない。
招待が進まないときに確認する条件
公式ヘルプが示す管理者の条件は、18歳以上または居住地域の該当年齢であること、通常のGoogleアカウントを使うこと、ペアプランの提供地域に住むこと、別のファミリーグループに入っていないこと、過去12か月にファミリーグループを変更していないことである。
共有メンバーにも通常のGoogleアカウント、管理者と同じ世帯、ペアプランの提供地域、別グループに入っていないこと、過去12か月にグループを変更していないことが求められる。Google Workspaceのアカウントはペアプランの開始や参加に使えない。
このため、招待メールを再送する前に、受け取る側が現在どのファミリーグループに属しているかを確認する必要がある。以前のグループから抜けた直後なら、操作ミスではなく12か月の変更制限が原因の可能性がある。
日本ではどうなる
日本はYouTube PremiumとYouTube Music Premiumの提供地域に含まれる。一方、Googleのペアプラン公式ページが示す提供国一覧には日本が含まれていない。日本のPremiumが利用できることだけを根拠に、ペアプランも申込可能だと判断してはいけない。
日本の利用者がまず確認する場所は、YouTubeにログインした状態の「購入とメンバーシップ」である。Googleは、youtube.com/paid_membershipsで現在のメンバーシップの種類と料金、次回請求日、支払い方法を確認する手順を案内している。ペアプランの項目が表示されないなら、日本のアカウントでは選べないと判断し、第三者が掲載した料金表を契約の根拠にしない。
Googleは料金を市場や現地税制に応じて更新し、料金改定がある場合は少なくとも30日前にメールで知らせると説明している。したがって、日本向けペアプランの料金を円で推定することはできない。提供開始の時期や価格を確認するには、YouTubeの公式ヘルプとログイン後の契約画面を照合する。
日本で同居する2人が今すぐ選べる契約を探す場合は、2件の個人プランと、最大5人を共有できるファミリープランを比較する。YouTubeファミリープランの日本料金、同居条件、解約後の扱いを整理した記事では、固定額を推定せず、契約画面で確認する手順を扱っている。
日本のオンライン契約には、サブスクリプションの最終確認画面でサービス期間、料金、支払時期、解約方法などを分かりやすく示すルールがある。消費者庁は、改正特定商取引法により、オンラインのサブスクリプション申込画面で有料移行の時期や金額、解約方法を表示する必要があると説明している。実際に日本の利用者が契約するときは、無料期間の終了日と次回請求日を画面で確認し、表示とメールを保存する。
ファミリープランから切り替える順番
すでにファミリープランを管理している場合、ペアプランへ登録する前に現在のメンバーシップを解約する必要がある。解約しても、請求期間が終わるまでは既存の特典が続く。次の契約を確定する前に、現在の次回請求日と新しい契約画面の料金を記録しておく。
個人プランからペアプランへ移る場合も、表示される切り替え条件を読む。日本ではペアプランが対象外のため、ファミリープランを解約した後にペアプランへ移れるとは限らない。二重請求を避けることと、Premiumの利用が途切れないことは別の確認項目である。
日本でファミリープランを使う場合は、管理者とメンバーが同じ住所に住む必要がある。別居する相手と料金を分けるための契約ではなく、アカウントのパスワードを渡して使う代替策でもない。サブスクの相乗りで起きる料金回収、アカウント共有、偽サポートのリスクも契約前に確認したい。
管理者が行う設定
ペアプランが表示される地域では、管理者のGoogleアカウントでYouTubeの購入画面を開き、ペアプランを選び、支払い情報を確認してから定期購入を確定する。その後、管理者が共有メンバーを追加または削除する。共有メンバー側で第三者へ名義を移す操作ではない。
招待が届かない場合は、メールアドレスの入力ミスより先に、双方のファミリーグループ、居住地域、アカウント種別、過去12か月の変更歴を確認する。管理者ではない人が購入を進めようとしている場合も、設定画面に契約の選択肢が出ない理由になる。
ファミリーグループの作成・参加・退会には、Googleのアカウント情報やグループ変更条件が関わる。Googleファミリーグループの共有範囲と退会後の条件を確認する記事では、サービスごとに異なる共有対象と、グループを移る前に見る項目を整理している。
よくある質問
日本でYouTube Premiumのペアプランを契約できるか
本稿確認時点の公式提供国一覧に日本は含まれていない。日本がPremiumの提供地域であることだけでは、ペアプランの対象とはいえない。
日本向けの月額はいくらか
公式の日本向けペアプラン料金は確認できない。提供開始後も、ログイン後の「購入とメンバーシップ」に表示される金額を基準にする。
別居する家族や恋人を招待できるか
親族関係や支払いの分担では代替できない。公式条件は管理者と同じ世帯に住むことである。
過去に別のファミリーグループを抜けた場合はどうか
過去12か月にファミリーグループを変更していれば、ペアプランの管理者または共有メンバーとして参加できない。起算日はアカウントの設定画面で確認する。
出典・参考資料
- YouTube Premium または YouTube Music Premium のペアプランを設定する(Google YouTube ヘルプ)
- YouTube Premium または YouTube Music Premium のお支払いの詳細を確認する(Google YouTube ヘルプ)
- YouTube の有料サービスの料金変更に関する詳細(Google YouTube ヘルプ)
- Premium メンバーシップが利用可能な地域と渡航先でのご利用に関するポリシー(Google YouTube ヘルプ)
- サブスクリプションサービスをオンライン契約により提供されている事業者様へのお知らせ(消費者庁)