家族でPS5のデジタルゲームを使う場合、購入者のアカウント情報を共用する必要はない。購入者が1台のPS5で「コンテンツ共有とオフラインプレイ」を有効にすれば、同じ本体の別ユーザーが対象ゲームとPlayStation Plusの一部特典を使える。

この設定を同時に有効にできるPS5は1アカウントにつき1台である。買い替え時は旧本体で無効にしてから新本体へ移し、旧本体を操作できない場合に限って全本体の遠隔登録解除を使う。共有する本体、購入したアカウント、各ユーザーの会員資格を分けて確認する必要がある。

リビングのテレビにゲーム画面が映り、手前の机にコントローラーが置かれている(イメージ)

基本──共有先は1台のPS5

PlayStationの日本向けサポートは、購入・ダウンロードしたゲームやメディアとPlayStation Plusの一部特典を同じPS5の別ユーザーが使えると説明し、この設定を同時に有効にできるPS5を1台としている。本体がオフラインでも、対象となるゲームのプレイやメディアの再生が可能になる。

対象は「コンテンツ共有とオフラインプレイ」を有効にした本体上の利用である。購入記録が別ユーザーへ移るわけではなく、同じアカウントから複数のPS5へ共有枠を広げる仕組みでもない。家族は同じPS5に自分のユーザーを作り、購入者のサインイン情報を受け取らずに対象コンテンツを使う。

ゲームのメニューを表示した携帯型ゲーム機を手に持つ様子(イメージ)

設定と買い替え──旧本体から先に無効化

PlayStationへ初めてサインインしたPS5では、この機能が自動で有効になる。別のPS5へ移す時は、旧本体の[設定]>[ユーザーとアカウント]>[その他]>[コンテンツ共有とオフラインプレイ]で[無効にする]を選ぶ。その後、新本体の同じ画面で[有効にする]へ切り替える。

PlayStationの登録解除ページは、旧本体を操作できない場合にアカウント設定の[機器の管理]からすべてのPlayStation本体を遠隔で登録解除できる一方、1台だけの遠隔解除はできず、この一括操作は6カ月に1度に限られるとしている。本体上で登録を解除しても、保存済みデータは削除されない。

遠隔解除は、通常の買い替えで毎回使う操作ではない。手元に旧本体があるなら、その本体だけを先に無効にする。本体を手放す場合の公式案内は、機器認証の解除、データのバックアップ、本体の初期化、アカウント登録情報の削除を別の手順として示している

複数の日付に印が付いたカレンダー(イメージ)

PS Plus──オンラインストレージは共有対象外

PlayStationの日本向け共有一覧では、オンラインマルチプレイ、Plus割引で購入・ダウンロードしたゲーム、ダウンロード済みの毎月のフリープレイ、加入プランに応じたゲームカタログとクラシックスカタログが共有対象となる。いずれも、コンテンツ共有を有効にした1台のPS5上での扱いである。

共有できないのは、別ユーザーによるPlus割引商品の購入、別ユーザーでのPlusゲームの引き換え、オンラインストレージ、自動パッチダウンロード、時間制限付きゲームトライアルへのアーリーアクセスである。「PlayStation Plusを共有する」という表現は、会員資格の全部を別ユーザーへ付け替える意味ではない。

子どものユーザーには年齢別レーティングとペアレンタルコントロールが適用される。購入者の会員資格が有効か、対象作品が現在もプランに含まれるか、子どもの設定で利用が認められているかを分けて見る必要がある。

棚に並ぶ映像ソフトの背表紙(イメージ)

2台以上の家庭──どの本体を共有先にするか

家にPS5が1台なら、購入者がその本体でコンテンツ共有を有効にし、家族が各自のユーザーを使う形になる。2台以上ある場合、1つの購入アカウントから別ユーザーへ開ける共有先は1台だけだ。複数人が使う本体を共有先に定め、もう一方では各ユーザー自身の購入内容と会員資格を基準にする。

短時間だけ離れた相手にゲームを見せたり操作を渡したりする場合は、コンテンツ共有ではなくシェアプレイが候補になる。PlayStationの公式案内では、シェアプレイのホストはPlayStation Plusへの加入が必要で、参加できるビジターは一度に1人、接続は1時間で自動終了し、一緒にプレイするモードでは双方のPlus加入が条件となる

シェアプレイはゲームの所有権を移す機能ではない。ビジターの年齢、国・地域、ペアレンタルコントロール、対象ゲームによって利用できない場合があり、見せられない場面もある。長期的な共有枠の代わりとして扱う仕組みではない。

スマートフォンとノートパソコンを机に並べてアカウントを管理する様子(イメージ)

アカウント情報の共有は規約違反

コンテンツ共有はPS5側の設定であり、家族へサインインIDやパスワードを渡す操作ではない。2026年4月版のPlayStationオンラインサービス利用規約は、サインインID、パスワード、オンラインIDを第三者と共有してはならないと定め、アカウント情報を適切に保管する義務をアカウント保有者に課している

PlayStationのセキュリティー案内もアカウント情報を他人と共有しないよう求め、他人の本体でサインインした場合はセッション終了時にサインアウトするよう案内している。同じ家に住む相手でも、各自のユーザーを使えば購入者の認証情報を渡す必要はない。

すでに情報を渡した場合は、パスワードを変更し、知らない本体からサインアウトする。購入履歴、登録済みの支払い方法、コンテンツ共有を有効にしている本体も照合する。遠隔の「サインアウト」と「すべての機器を登録解除」は目的が異なるため、表示を読まずに一括解除を選ばない。

スマートフォンにアカウントのセキュリティー設定を表示した様子(イメージ)

利用停止の通知が届いた時

PlayStationの日本向け案内は、規約違反による利用停止には一時的なものと永久的なものがあり、重大な違反では本体のオンラインサービスへのアクセスも止まり、購入済みの製品やサービスの一部を使えなくなる場合があると説明している。処分の種類と期間は、違反の重大さと履歴を基に決まる。

利用停止では、サインイン時のエラーコード、サインインIDに登録したメール、My Supportの表示を照合する。メールには通常、理由と期間が示される。第三者へアカウント情報を渡した後に問題が起きた場合も、まず認証情報を保護し、利用停止の通知と不正利用の記録を分けて保存する。

机で書類とノートパソコンの表示を照合する人(イメージ)

設定前に確認する五項目

1 共有先。 家族が各自のユーザーで使うPS5を1台決め、別のPS5で同じアカウントの共有設定が有効になっていないかを見る。

2 購入者。 ゲームを購入したアカウントと、そのアカウントでPlayStation Plusが有効かを確認する。家族へサインイン情報は渡さない。

3 共有対象。 ゲーム、オンラインマルチプレイ、毎月のフリープレイ、ゲームカタログのどれを使うのかを特定する。オンラインストレージなど対象外の機能と混同しない。

4 買い替え。 旧本体を操作できるなら本体上で無効にする。遠隔解除は全本体が対象で、6カ月に1度という制限がある。

5 短時間の利用。 離れた相手に一時的に操作を渡す目的なら、1時間のシェアプレイ条件を確認する。恒常的な共有設定や所有権の移転とは分ける。

暗い背景に置かれた木製のガベル(イメージ)

よくある質問

「コンテンツ共有とオフラインプレイ」は何台のPS5で有効にできるか
1アカウントにつき同時に1台である。新しいPS5へ移す前に、旧本体の設定を無効にする。

PS Plusのオンラインストレージを家族と共有できるか
共有できない。オンラインストレージは公式の対象外一覧に含まれ、使うユーザー自身の会員資格が要る。

別のPS5にいる家族へデジタルゲームを移せるか
コンテンツ共有は、有効にした1台のPS5上で別ユーザーが対象ゲームを使う仕組みだ。別ユーザーへ購入記録や所有権を移す機能ではない。

旧本体が手元にない場合はどうするか
アカウント設定からすべてのPlayStation本体を遠隔で登録解除する方法がある。1台だけを選べず、実行は6カ月に1度に限られるため、対象と前回の実行時期を確認してから使う。

リビングのテレビ前に座る二人(イメージ)