ホーチミン市南部では10月11日、高潮が低地の道路に流れ込み、バイクの立ち往生や通行の停滞が起きた。現地報道は水深40〜60センチの可能性を示し、高潮と雨が重なる時間帯には排水が遅れると伝えている。VTV Newsは、冠水が見込まれる時間帯と道路名、水深の予測を掲載している。

低地の道路でバイクが立ち往生
VietnamPlusによると、南部のTrần Xuân Soạn、Phạm Hữu Lầu、Nguyễn Bình、Nguyễn Thị Thậpなどで、潮が路面に流れ込んだ。Phạm Hữu Lầuでは冠水区間が数キロに及び、バイクを押して歩く人や、水が引くまで路肩で待つ運転手が出た。大型トラックやコンテナ車が通ると水が波立ち、路地や住宅へ流れ込んだという。VietnamPlusは、冠水が交通だけでなく住民の生活と商店の営業にも影響した現場を報じている。
Dân Tríも、Nguyễn Bình、Lê Văn Lương、Phạm Hữu LầuやThanh Đa、Bình Quới周辺で水位が上がり、移動が難しくなったと伝えた。住民が家具をかさ上げし、営業を一時的に止める対応も取った。夜になっても水が完全には引かなかった地域があり、冠水の長期化が生活に影響した。Dân Tríは、高潮のピーク時に住民が家具を高く上げ、商売を中断した状況を記録している。
水位予測は発表元で幅がある
VTV Newsは、冠水が見込まれる時間帯を午前5〜7時、午後4時30分〜午後8時とした。警戒対象にはHuỳnh Tấn Phát、Trần Xuân Soạn、Lê Văn Lương、Phạm Hữu Lầuなどが含まれる。夕方の高潮に雨が加われば、水深が増し、排水に時間がかかる可能性があるという。
VietnamPlusは、10月11〜15日に南部の水位が高い状態を保つとする気象水文当局の予測を紹介した。Phú AnとNhà Bèの最高水位は1.7〜1.75メートル、Thủ Dầu Mộtは1.9〜1.95メートルの見込みとされた。一方、Dân Tríが伝えたPhú AnとNhà Bèの予測は1.7〜1.8メートルで、発表時刻や予測の表現による差がある。数値は実測値ではなく、当時の予測として読む必要がある。
今回の報道が示すのは、河川沿いや低地の道路で高潮、雨、排水能力が重なると、同じ市内でも冠水の深さや継続時間が変わるという点だ。空港の発着や観光施設の営業変更については、3媒体の記事で確認できない。
日本ではどうなる
日本で同じような高潮や大雨の影響を調べるとき、まず確認する先は国土地理院と国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」だ。住所を入力すれば、洪水、内水、高潮、津波のリスク情報を地図上で重ねて表示でき、市区町村が公開するハザードマップにも移れる。利用料が必要なサービスではなく、避難所や道路の情報を含めて出発前の確認に使える。ハザードマップポータルサイトは、高潮や洪水のリスクを住所から調べる機能を案内している。
気象の推移は気象庁の防災情報で確認する。日本の自治体が出す避難情報や通行規制は、気象庁の予報だけで完結せず、滞在先の自治体や交通事業者の発表を合わせて見る必要がある。日本国内の高潮について一律の「入場料」や特別な取得手続きがあるわけではなく、公開情報を自分で確認する形だ。ベトナム滞在中の道路冠水を日本の地図から判断することはできないため、現地当局や宿泊先、交通事業者の最新情報を確認するのが実務上の出発点になる。気象庁は台風や大雨に関する防災情報の確認先を公開している。
よくある質問
今回、冠水したと報じられた道路はどこか
VTV NewsはHuỳnh Tấn Phát、Trần Xuân Soạn、Lê Văn Lương、Phạm Hữu Lầuなどを挙げ、VietnamPlusはNguyễn BìnhやNguyễn Thị Thậpも報じた。記事ごとに列挙された範囲は同じではない。
水深と時間帯は確定値か
水深40〜60センチ、午前5〜7時と午後4時30分〜午後8時という数字は現地報道の予測だ。降雨や潮位の実際の推移で変わる。
日本から現地の状況を確認できるか
日本のハザードマップは日本国内のリスク確認に使うものだ。ホーチミン市の道路状況は対象外なので、現地の行政機関、交通事業者、宿泊先などの最新発表を確認する必要がある。
時間軸
2026年10月11日:ホーチミン市南部の低地道路で高潮による冠水が発生し、現地メディアが水位と冠水時間帯の予測を報じた。