AI創薬に資金流入、承認薬はなおゼロ 初期試験の優位と第2相の壁
AIで候補化合物を絞り込む企業への投資が膨らむ一方、AI起点の新薬が承認に達したとの報告はまだない。初期の探索は速くなっても、人体で安全性と有効性を確かめる臨床試験と承認審査は別の関門として残る。
AIで候補化合物を絞り込む企業への投資が膨らむ一方、AI起点の新薬が承認に達したとの報告はまだない。初期の探索は速くなっても、人体で安全性と有効性を確かめる臨床試験と承認審査は別の関門として残る。
「ぎっくり腰」は急な腰痛の通称であり、筋肉のけいれんと確定した診断名ではない。非ベンゾジアゼピン系筋弛緩薬には発症後の短期的な痛みを和らげる根拠がある一方、中枢神経系の有害事象も増える。
診断や治療を支えるAIでは、出力が外れた時の影響が患者の生命や健康に及びうる。説明可能AIは判断材料を人に示す設計だが、分かりやすい説明とモデルの正しさは別に検証する必要がある。
免疫学者Derya Unutmaz氏の研究室では、2022年に得たT細胞の実験結果を説明できないまま研究が止まっていた。GPT-5 Proは未発表データから機序の仮説を組み立て、別に行われていたCAR-T細胞の実験結果と同じ方向を予測した。
生成AIが出した化学の仮説は、実験で確かめなければ発見にはならない。GPT-5.4とMolecule.oneの事例は、1万80件を処理する自動実験室と人間による再検証を組み合わせ、探索量を広げた成果だ。